とある魔術の禁書目録8

著:鎌池和馬 イラスト:灰村キヨタカ レーベル:電撃文庫
お姉様と白井黒子の大人気学園アクション第8弾ですの。
ここは、学園都市の全女子生徒が羨望の眼差しを注いで止まない名門女子校・常盤台中学。もちろん通う生徒は全員“お嬢様”である。その生徒のひとり、御坂美琴が体育の授業後に、汗をかいた身体を洗おうとシャワーを浴びていると、隣からとある少女が声をかけてきた。白井黒子。学園都市の治安を守る『風紀委員(ジャッジメント)』であり、空間移動(テレポート)能力を持つ大能力(レベル4)の少女。彼女は、美琴を放課後のショッピングに誘うのだった。──それが、黒子の長い長い一日の始まりになった。お姉様・御坂美琴の本当の姿を知る、長い長い一日の……。
お姉様と“あの殿方”が交差するとき、白井黒子の物語は始まるのですの!?

これまで主役というポジションを配されてきた上条ではなく、脇役にスポットを当てた作品。前巻の出来が正直あまり良く感じられなかっただけに、挽回した印象があります。上条が最後に勝つ切り札であるだけに常に彼を主役に配置しておくことが、マンネリの印象を与えていたんですが、今回は最後だけに配置したことで脇が生きた感じです。正直上条の口調暑苦しいし。ミサカも見られたし、一方通行もうまく生かせていました。しかし、ここまで張った伏線どう回収するんでしょうね。重要なキーワードもぼちぼち出て、そろそろ話を進めてほしいんだけどかなり難しい気がするのですが…。