虚攻の戦士 『ナツ』ノキオク

虚攻の戦士 『ナツ』ノキオク (GA文庫)

著:神野オキナ　イラスト:田沼雄一郎　レーベル:GA文庫
万物の情報を吸収し、やがては世界を抜け殻にする究極の存在「集積者」。その尖兵である「端末」と戦えるのは「式者」のみであった。さえないデブオタ高校生の三隅舞矢もまた、実は選ばれた「式者」 だった。幼馴染みである翔夏との『日常』を守るため、 パートナーの「装者」霧音とともに戦う舞矢。だが美貌の少年 鏡壱の転校 をきっかけに、運命はやがてその大切な『日常』をも巻き込み始める。 神野オキナが描く新感覚のアクション・ラブストーリー、登場。

新レーベル第一弾の一作。この人と榊は本当にいろんなところで書いてますね。一見さえない少年が、実は…というのは結構良くある筋ですが、太った少年がその役を担っているのはちょっと新鮮でした。しかし、イラストの少年太りすぎじゃないか。
敵の設定は星魔の砦を思い起こしますが、人の精神に寄生する分だけよりエグイ。黒神野の本領発揮といったとこでしょうか。他の作品とリンクする部分はあるのかなあ。内外に問題を抱えた少年が奮闘する様を楽しめます。ただ、終盤の主人公周りの世界説明がちょっと少ないかなという気はします。