テールエンド 鉄とガラスの共和国
テールエンド―鉄とガラスの共和国 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 津久田重吾,きみづか葵
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 文庫
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行方不明になったルフィーナとセレナの肉親を捜すため、トリリオン号で再び航海に出たマグーとリリアンたち。双子の兄妹・シュゼルとティリー、それにフミ将軍まで加わった船内はハプニング続出!?そんな彼女たちに海は多くの出会いをもたらす。だが、ようやく手がかりをつかんだ少女たちを待っていたのは卑劣な陰謀だった!美少女たちのロマンチック・アドベンチャー、堂々フィナーレ。
津久田さんの実質2作目の後編と言ってもいい3作目です。ヒロインはマリエルということでいいや。作品のメインテーマには支配体制が変わったことによって起きる差別、国と国との争いによる差別等が一貫してあるんですが、それが原因で中々うち解けられないリリアンと子供達が仲良くなる為に考案した方法が奇抜で、面白かったです。扱われるテーマは結構きついものだとは思いますが、核心をついているわけではないもののそこまで消化不良というイメージは受けませんでした。マグーも前に比べると、それなりに活躍の場面を貰えてましたし。しかし、フミ将軍は馬鹿だけどかわいらしいですな。