ドラグネット・ミラージュ
- 作者: きぬたさとし,篠房六郎,賀東招二
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2006/01/20
- メディア: 文庫
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太陽と潮風に愛された『夢の街』、サンテレサ市。15年前、突如として海上に出現した超空間ゲート「ミラージュ・ゲート」によって、この美しい都市は幻想世界レト・セマーニへの最前線となった。異世界から誘拐された「妖精」を追うサンテレサ市警察のケイ・マトバは、同じく妖精を追ってやってきた異世界の少女騎士ティラナとの合同捜査を命じられる。たがいに「宇宙人!」「野蛮人!」とののしりあい、衝突するふたりの前途多難な捜査の行方は? そして狂気の計画が明かされる時、捜査網(ドラグネット)に浮かび上がる犯人は誰なのか?
異世界とつながった地球の両方の人間が混ざり合う都市における刑事物です。ハードボイルドタッチの作品で、さくさくと進み外国の刑事ドラマを見ている様で面白かったです。舞台設定も好きなんですが、主人公二人の不器用なぶつかり合いと感情の変化がつぼでした。ライトノベルにはそう多くありませんが、この手の作品が好きな人には合うでしょう(富士ミスの吉田茄矢の作品を思い起こします)。
あと後書きも面白いです、続きもこの邦題で出して欲しいんですけど。しかしこのイラストの人選で、あの口絵のシーンは入れるべきだったんでしょうか(笑)