ランブリング・カレイド 戦

著:高瀬彼方+黒鉄アクセル イラスト:日吉丸晃 レーベル:ファミ通文庫
「変幻の闘技(カレイドバトル)」――少女達がパートナー「彼士」の能力(知性・運動能力・美形度その他)を引き出し、魔法の如き技に変えて戦う格闘競技。その名門校・星穹学園で、落ちこぼれの選手・響野真奈の、「なんちゃって快進撃」がはじまる。だが、その真奈の前に、学園の女帝・涼華が立ちふさがり――!?魔法格闘学園コメディ、登場!!

執筆速度が遅い高瀬彼方が編み出した新技、自分が原案、文章は他人による執筆速度UPによってなんと4ヶ月で産み出された新作。熱血スポコン物です。
男としては辛いものがある、外見も含めた能力を技や値にして戦う設定はそつなくまとまっていてそこそこ。高瀬の本領といえる心理描写は、作品のテイストに合わせて高瀬彼方のライトな部分を抽出した感が強いですが、真奈とサドの相方斬九郎の憎まれ口の裏にある結びつきを感じさせているのは中々よかったです。主人公真奈みたいな空回り気味のアッパー系のキャラが好きということもありますが。
ラストは王道であることだし、この展開はベタだけどいいかな。
原案なので本人オリジナルのに比べると一枚落ちる感じで、全体的に見ると良作ではあるんだけど、期待値が高すぎたので求めていたほどではなかったです。
相方の力に頼った部分が大きかったので、次はなんちゃってじゃない、真奈が実力を発揮するところも見たいと希望。