ムシウタ06 夢導く旅人

ムシウタ 06 夢導く旅人 (角川スニーカー文庫)

ムシウタ 06 夢導く旅人 (角川スニーカー文庫)

著:岩井恭平 イラスト:るろお レーベル:スニーカー文庫
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年。塩原鯱人のお気楽な高校生活は、黄色の雨ガッパを身にまとい、ホッケースティックを背負った少女・戌子によって崩壊した。極秘期間“特環”のスカウトである彼女は、鯱人を一流の戦士に育てると宣言し、地獄の特訓を開始する。だが街にはかつて、“かっこう”が殲滅したはずの“侵父”の影が―それは戦い続ける魂がその全てを伝えた、最高で最悪の個人授業!

キャラがどんどん増えてきて分かんなくなりそうな6冊目。作者も後書きで書いているけど、メインを張るのは新キャラクターで丸々外伝の様な話です。誰が夢を奪い喰らうものなのか、誰が夢に破れし者なのかが二転三転して飽きさせません。戌子と鯱人(変な名前だな)の掛け合いも、視点切り替えもうまくいってるんじゃないでしょうか。敵についての弱点も分かってきて、物語は進んでいく。面白かったです。かっこうの過去もちょっと窺えますが、どう本編に絡んでくるのか。