銃姫6

著:高殿円 イラスト:エナミカツミ レーベル:MF文庫J
「わたし、ガリアンルードの王女なの」意を決して告白したアンブローシア。祖国のために敵国へ嫁ごうとするアンに「一緒に暁帝国で暮らそう」とセドリックは言う。全てを捨てる決心の二人――。だが、姉・エルウィングの容体が悪化したことを知り、二つに一つの選択を強いられたセドリックは、「この世のどこよりも厳しい場所」と言われる「灰海」へと旅立つ。そして、その地でついに「宿命の敵」との出会いを果たすのだが……!? いよいよ佳境へと加速する本格異世界ファンタジー、待望の第6弾!
何巻続くか分からないみたいですけど、いよいよ話も最終章です。エルウィング、アンブローシアともに魅力的です。もうちょっと修羅場になるかと思ったんで、皆前向きで肩すかし。それだけに文章の端々に見えるこれからの不吉な表現が怖すぎます。これからどうなるんでしょうか…。物語としても4巻の最後の部分を回収して、根幹に関わる謎の一端が明かされるなど終幕に向けてきっちりと物語は整えられて、安心して読めます。流星軍の人達との日常のシーンがよかったです。
シエラさんのイラストが思っていたのとちょっと違いました。