ガイユの書 薔薇の灰に恋がれ

ガイユの書 薔薇の灰に恋がれ (コバルト文庫)

ガイユの書 薔薇の灰に恋がれ (コバルト文庫)

著:響野夏菜 イラスト:凱王安也子 レーベル:コバルト文庫
求める愛には、いつも、手がとどかない……。ポーシアを追ってたどり着いた町で、マイとユサーザは「不死の秘薬」が出回っているという噂を知る。一方、正体を隠し、あてどない旅に出た〈灰かぶり〉ポーシアとルーだが…? 急展開!

シリーズ二巻目。どろどろの愛憎劇に薔薇の灰を絡めて話を作っていくのはサプライズはないものの、さすが手堅い作家さんでした。物語の終わりには追うもの追われるものの立場が入れ替わっていたのが印象的です。この先はアーシアとポーシアの関係の謎を軸に話を進めていくんでしょうか。ユサーザや世界の成り立ちにも何かありそうですが、どうつながるのか気になるところです。しかし、地名がみな北部〜で始まるものだから分かりにくくて、地図が欲しい感じ。