煉獄のエスクード3

著:貴子潤一郎 イラスト:ともぞ レーベル:富士見ファンタジア文庫
より幻想と怪奇を増した絶好調シリーズ第3弾!日本に帰ってきた深津薫に、新しいパートナーが派遣されてきた。それはイギリス貴族の美少女魔術師! 難儀なパートナーと共に、薫は発見された魔獣のミイラと高校生失踪事件の関連性を探るが……

エスクードのシリーズも三冊目、今度は事件の調査をしている際に思わず過去の世界へ飛ばされてしまうコトになります。今回でてくるヒロイン・ルーシアもいいキャラクターでした。ヒロインが強気の時は頭は切れるけど魔法がいまいち、ぼけぼけの時はその逆な上に、しょっちゅう二人が入れ替わるという二重人格の制約が掛かった中で、飛ばされた場所から脱出する術を探っていくのが面白い。
後書きにも真澄を入れる部分が最初に書いたときに無かったというように、真澄がいる意味があまりなかった様な気もします。それで冗長になった面も。
全体としては前巻ほどでは無いですが、面白く読むことが出来ました。
イラストは微妙、口絵の三枚目のレイニーが怖すぎです。
終盤でばらまかれた謎がどう物語に絡んでいくんでしょうか。
この話で死ぬこともなかったし、これから二年間のつきあいになるってコトは、この先ヒロインはルーシアで固定されることになるのかな。