図書館戦争

図書館戦争

図書館戦争

著:有川浩 イラスト:徒花スクモ レーベル:電撃単行本
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!敵は合法国家機関。相手にとって不足なし。正義の味方、図書館を駆ける!

本の部分がなかったら、図書隊はまんま自衛隊じゃんといってもいいような。有川浩のハードカバー三冊目です。文書に対する検閲と、扱ってるテーマは結構重いものの、話のテンポがよく恋愛風味もあり、ライトに仕上がっているので肩が凝らずに読むことが出来ました。そこまで現代に対する風刺も強く出ていないところも好ポイント。意地っ張りのメインの二人はもちろん、豪放な玄田や正論の小牧、おせっかいの柴崎、生真面目な手塚といった脇役(といったら失礼かも知れませんが)のキャラクターもたっていて、良かったです。玄田さんいい。
続編を激しく希望。私のファルコンみたいに頑張る女の子が好きな人にはたまらないと思います。
次があれば皆が図書隊を志した動機なんかも掘り下げてあるといいなあ。
その前に積んである前作読まないと。