神曲奏界ポリフォニカ ロマンティック・クリムゾン

はじまりは些細なことだった。バスから見かけた自然公園の前を歩く美しい少女−シェルウートゥと、彼女に心奪われた少年−カティオム。ようやくたどり着いた2人の関係は、その公園の前でときどき行き会って5分ほど会話を交わす、それだけ。惹かれているのに、どうしても手の届かない少女。素性も住んでいるところも、何も教えてくれない。「彼女のことをもっと知りたい」少年が意を決してフォロン達の事務所の戸を叩いたとき、それは精霊と人間の関係をあらためて問いかける、事務所のメンバーにとって他人事ではない重要なできごととなった。



ポリフォニカの続編。シェアワールド化もするみたいで、そっちも楽しみです。
精霊と人間の間の恋物語がこの巻のテーマ。精霊を人間と同じような存在として捉えるのかが、問われる形となっています。精霊と人間のかかわりという部分はこの先も重要なポイントになって来そうな感じ。双子の姉妹の妹のほうであるプりネシカがどういう存在であるかが明かされたんで、この先そこについても一波乱ありそうです。
ただ、ストーリーは良くも悪くも予定調和で先が読めてしまうので、面白いという感じではないのが残念かなあ。榊さんらしく、手堅い作品には仕上がっているんですが、大きな動きがあるっていうお話でもないですし。恋愛の要素が多めで、(フォロンと)しようと思えばできるという精霊のコーティカルテの一言が気になっちゃってどきどきしました。
ゲームのほうも早めにやっとかなきゃなあ。