学校の階段2
- 作者: 櫂末高彰,甘福あまね
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/05/29
- メディア: 文庫
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シリーズ2巻目。
今回は前巻の続編であると同時に、階段部創設のきっかけとなるお話も描かれています。
前作で乖離気味だった家族の部分と部活の部分が、関わりを増やすことできちんとかみ合ってて良かった、良かった。小夏姉さんはPTAと対峙するところではもうちょっと大人な対応をして欲しかったなあという気はしますが。
階段部のきっかけとなった九重部長と刈谷副部長の陸上部での過去の出来事と、それによって残った因縁がラストの階段レースで綺麗に解消されていて、上手かったです。レースのところでは影が薄い主人公も、一応(笑)いいところがありましたし。
階段部に反対する教師達が、PTAに対しては一致して生徒を守ろうとするのと、それを意気に感じて頑張る子供たちもいいですね。青春という青い部分をきっちり残しながらも、前作よりずっと爽やかに面白く仕上がっています。
部長の話が終わったし、次は他の部員の話に移るんでしょうか。部活の危機もひとまず去ったようですが。