学校の階段2

学校の階段2 (ファミ通文庫)

学校の階段2 (ファミ通文庫)

晴れて生徒会公認になった階段部。次は学校公認の部に昇格よっ!と張り切る九重の指令で顧問獲得と女子部員増員へ奔走させられる幸宏たち。しかし、執行部の妨害でうまくいかない。しかも裏では刈谷ですら警戒する生徒会長が暗躍していた―。そんな中、階段部の存在が理事会をも巻き込み校内入り乱れての階段レースへと発展するのだが…。はたして「階段レースなら最強」を証明できるか!?ビバ青春の無駄足!大反響の学園グラフィティ第2弾。


シリーズ2巻目。
今回は前巻の続編であると同時に、階段部創設のきっかけとなるお話も描かれています。
前作で乖離気味だった家族の部分と部活の部分が、関わりを増やすことできちんとかみ合ってて良かった、良かった。小夏姉さんはPTAと対峙するところではもうちょっと大人な対応をして欲しかったなあという気はしますが。
階段部のきっかけとなった九重部長と刈谷副部長の陸上部での過去の出来事と、それによって残った因縁がラストの階段レースで綺麗に解消されていて、上手かったです。レースのところでは影が薄い主人公も、一応(笑)いいところがありましたし。
階段部に反対する教師達が、PTAに対しては一致して生徒を守ろうとするのと、それを意気に感じて頑張る子供たちもいいですね。青春という青い部分をきっちり残しながらも、前作よりずっと爽やかに面白く仕上がっています。
部長の話が終わったし、次は他の部員の話に移るんでしょうか。部活の危機もひとまず去ったようですが。