座敷童にできるコト5

座敷童にできるコト〈5〉 (電撃文庫)

座敷童にできるコト〈5〉 (電撃文庫)

夏休み。克喜たちは、林間学校で高天原高原へ行くことに。そこには、座敷童と敵対する存在・ワラシモドキの“閲覧者”である帯刀脩が参加していて、彼を見張るために未麒と夕琴も克喜に同行していた。一方、克喜のクラスメイト・柏木よう子たちは、水遊びに肝だめしなんて、避暑地でのバカンスを夢見ていたが、前・生徒会長の万里小路三千院までやってきて…そして、座敷童たちも妖しく動き出して!?イマドキの座敷童が贈る学園ストーリー、物語最大のクライマックス突入。


いきなりの急展開にビックリ。つーか真山さんは主人公のことが好きだったのか。そんな描写あんまなかったような…
林間学校中に突如として座敷童達に襲われるクライマックスということで、物語の謎となっている部分がほとんど解明されてきています。日本神話をSF風味にいじるとこんな感じなのかなあ。
さんざん敵としてでてきたワラシモドキと座敷童の立場が逆転していく様と、それによって主人公達が混乱している姿が面白い。このあたりの描写に力が注がれていて、各人の行動がよく理解できる感じでした。
彼らの計画についてはうすうす分かる部分もあったけど、あそこまで計画が壮大なものだとは思わず。伏線として引っ張られてきた部分がすっきり解消されることで、読み手のもやもやした部分が気持ちよく解消されました。
未麟と主人公の間は少し進んだ…かな?
次巻はラスボスとしてお父様が出てきて終了でしょうか。まだ明かされてない部分が楽しみです。