ウェイズ事件簿2 淡き幻は薄暮より
- 作者: 神代創,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2006/05/20
- メディア: 文庫
- クリック: 16回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
こてこてなファンタジーな世界観の中での探偵ものの2冊目。持ち込まれる事件を解決しながら、段々と主人公も絡んだ全体の謎が解かれていくスタイルになっています。ただ、個々の物語の解決の仕方がほとんど物語の都合というか、主人公が流されるままに動いていったら話が終わるというのは面白さが確実に殺がれている気がします。ゲストキャラの男衆は結構面白いキャラクターをしているので、上手く筋を生かせればもっといい作品になりそうなんだけどなあ。
中でも人狼のヒロイン・リーズフレアのキャラクターは好みなだけに残念。主人公との過去を匂わせたり、掛け合いが魅せてくれます。自らの知らないところで謎を抱えていそうな、もう一人のヒロインの元気少女サディアも悪かないし。
次で終りだそうですが、物語は上手く閉じられるんでしょうか。
ところで、食べ物の描写が本当においしそうです。それが一番印象に残るのはどうなんだとは思いますけど。