銃姫7 No more Rain

期せずして灰海で生涯の敵と巡り会ったセドリックは、しかし同時に彼と自身とに秘められた“精霊王”の力が諸刃の剣であることを知る。殺さねばならない。けれど、殺したくはない―。葛藤するセドリック。一方、アンブローシアはセドリックとの再会の約束を胸に、暁帝国へ亡命するガリアン難民隊に同道する途中、アラベスカと遭遇、進軍する帝国軍に随行することになる。スラファト軍と交戦状態に入った流星軍、セドリックのいる“灰海”を目指して。―やがて灰色の地が炎に包まれることも知らず!!本格異世界ファンタジー火急の第7弾。


いやもう前巻の感想撤回。エルウィングのセドリックに対する執着心は全然変わっていなかった。エルウィング怖いよエルウィング。しかもあんなシーンをラストに放り出して、つづくなんて凶悪すぎです。
流星軍の人達と、敵であるスラファト軍の指揮官であるジュディットの、若かりし頃の大学時代の思い出にプロローグの多くの部分が割かれていて、それが現在の状況を考えると何とも残酷。あのころの理想を今も追い続けているチャンドラースと、祖国のため袂を分かった恋人のジュディットの話は印象に残ります。インパクト面でいったら竜王の過去話の方がかなり大きいですが。
次でここでの戦いは終結のようですが、どうなるのか。もうなんか大勢死にそうです。作品の序盤に登場した人達も(死んだと思っていた人も)再登場して、ますます終盤という感じが高まってきました。早く次を!
しかし、流星軍の裏切り者は誰なんだろうなあ。