イコノクラスト!4
- 作者: 榊一郎,kyo
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: 文庫
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4冊目です。ここまで踏み込んで書くとは、ビックリしました。まあ、その描写は流石に薄めでしたが。
この巻のメインは、精神的に破綻しかかった省吾の復活であると同時に、一部の姫巫女たちの心の変化でもありました。それ故か前巻での省吾の心の壊れ具合から考えると立ち直りが意外とあっさりとしたもので、逆に姫巫女(特にメリ二)との心の結びつきが大きくクローズアップされた感じで。
それがよいのか悪いのかは分かりませんが、それまでのことを考えると少々肩すかしを食らったような感じはなきにしもあらずといった感じでした。囚われの身になっている花梨が心の支えであるというかんじだったのに、あっという間にメリニがその部分を占めてしまったからなあ。これで裏切られたら凄いことになるんでしょうが。前巻までは暗さしか見えませんでしたが、先行きは明るいかな?
お話の本筋の方はそれまでの神の代行者対巨大ロボットではなく人間対巨大ロボットの戦いがメインで、自爆テロを敢行してくる姿は確かに現代日本人には受け入れられないよなと思ったり。省吾は動じなくなっていましたけど、その先があるのではなく、死しか救いがないというのは結構凄惨な教義ですね。