殺×愛3 ―きるらぶ THREE―
殺×愛3 ―きるらぶ THREE― (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 風見周,G・むにょ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/05/20
- メディア: 文庫
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シリーズ4冊目。今回は全編にわたって、バトルの連続。世界を救うためにサクヤを殺しに来た、アダムの操る天使との戦いが中心になっています。
主人公の密がサクヤに殺されるために愛し合うというじりじりした感じが減って、一歩近づき共に戦う戦友みたいな感じになったのが結構好きです。にゃみちゃんが積極的に攻勢をかけたりばりばり嫉妬しているのに、なかなか揺れない主人公はかなり非道だと思いますがね。来夏はもう完全にほってかれるキャラになっちゃったなあ。
あの人がどんな存在であるのかなど、最後に大きな事実も明かされますが、その対立構造がどうなっているのかは未だ不明で、魅力を持つほどではないかな。ラブコメ分が減って、シリアスメインになったことがこの先にどんな影響を与えるのか。密は自分がサクヤに惹かれだして心変わりすることを許せるのだろうか、次の巻が楽しみなところです。単体としてみるとパンチが弱いですが、特に密の心の変化が重点的に描かれ、今後の前振りとしては楽しめる一冊でした。