ぼくと魔女式アポカリプス

ぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫)

ぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫)

著:水瀬葉月 イラスト:藤原々々 レーベル:電撃文庫
これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖──。滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲な──
グロ微エロ鬱が詰まった作品です。設定というか、ワードのせいでちょっと読みづらかった。人でなくなってしまった人間達によるバトルものとでも言いましょうか、能力を使うことがそれ相応の代償を必要とするために重い。主人公の性格はひねてて、厭世的というライトノベルでは良くあるタイプですが、その性格設定故に、ラストの部分の展開は上手く描かれていたと思います。
主人公達を狙っている犯人探しでも完全に騙されてしまったので個人的にはポイントアップということで。レジンキャストミルクの様な鬱系統でもっときつくしたような作品なので、そのような作品が合う人ならば。

最近幼馴染みが不遇なのにあたるなあ。ここで彼女が消えてしまうのが残念。人によってあそこで殺す展開は評価変わるんでしょうけどねぇ。