座敷童にできるコト4

座敷童にできるコト〈4〉 (電撃文庫)

座敷童にできるコト〈4〉 (電撃文庫)

著:七飯宏隆 イラスト:池田陽介 レーベル:電撃文庫
「わたくし万里小路柚祢は、一年A組の守屋克喜君に、次期生徒会長として立候補することを正式に要請します」平凡な日常を幸せに過ごしていた克喜は、そう一方的に通達された。本人の許諾もなく着々と進む次期生徒会選挙。豊葦学園名物の三兄妹が主役そっちのけでしのぎを削る中、克喜のクラスに転校してきた謎の少年が、座敷童の宿敵・ワラシモドキのパートナーである“閲覧者”だとわかり…!座敷童の秘密が紐解かれるシリーズ佳境編登場。

シリーズ4巻目。話としては生徒会長の選挙戦がメインとなり、三兄妹の使い方も上手く収まっていて、楽しむことが出来ました。筋としても佳境に入ってきて物語が整理されたおかげか、今までで一番面白い展開になってきていると思います。座敷童ともどきの対立が軸になってきたのが一枚岩ではなくなり、それまでとは違った視点の早秀と帯刀らイレギュラーの存在が出てきたのが大きいのではないでしょうか。物語の鍵を握る「父さま」の動向が気になるところです。しかし、未麟と主人公の関係はさっぱり進まないなあ。