12DEMONS Ⅱ

12DEMONS―12の悪魔 (2) (電撃文庫 (1181))

12DEMONS―12の悪魔 (2) (電撃文庫 (1181))

著:御堂彰彦 イラスト:タケシマサトシ レーベル:電撃文庫
「同じ時 同じ場所 奪われた我が部位集えば 我復活を果たさん」その宣言と共に始まった呪われた儀式。昨日までは顔も知らなかった相手が、仇敵のように自分を付け狙う。生徒たちは精神を磨耗し疲れ果て次々と倒れていく。だが、凄惨な争いを回避するために動こうとする者たちもいた。12人の中にいるという全ての黒幕── 悪魔の魂の所持者。望みがあるとすれば、その者を見つけだすしかない。だが、生徒たちの確執は最悪の方向へと転がり落ちていく。終末の午前零時には何が起きる!?

去年の積読消化。御堂さんの作品完結編です。筋は意外性がなく、順当な感じだったんでもうちょっとひねってあればという感じでした。あくまで想定内といった感じが。悪魔の設定はもったいないよなあ。主人公含めて各個人の争いの動機も、理由描写に割かれている部分が少ないせいかちょっと微妙でした。
終り方は予定調和で、これをどう捉えるかは人次第でしょうが、あの展開を持ってくるんだったらこれでいいのではないかと。ベタも好きなんでそこそこ楽しめました。
校正の際に見逃したんだと思いますが、ラストにあった同じ文が二回続くところは勘弁して欲しいです。