ソルブライト 覚醒編

ソルブライト (GA文庫)

ソルブライト (GA文庫)

著:えとう乱星 イラスト:甘塩コメコ レーベル:GA文庫
天堂来人は、新宿の哲人と名乗る不思議な老人と出会った。初めて会ったはずなのに、なぜかその老人に懐かしさのようなものを感じ導かれるままついて行くと、そこで彼は驚くべき真実を伝えられた。なんと日本は世界のアナグラムであり、この国を統べるということは世界を統べることと同義だというのである。そして影からの世界支配を目論む者によって生み出された「冥き者達」のことや、それに対抗すべく生み出された「輝ける者」の存在を来人に教えるのであった。突然の話に驚く来人に「お前こそ、輝ける者の末裔だ」と哲人は告げる。「輝ける者」として覚醒した来人とその仲間達の戦いが、いま始まる!!
また、ライトノベルでは新人の方。今度は時代小説を書いていた方のようです。設定は古くさく既視感があるもののまずまずだったんですが、展開は詰め込み過ぎという印象をうけました。もうちょっと積み重ねたものがないと、いい場面でも感情移入もなく冷めた感じになってしまうんじゃないかと思うわけですが。
文章の方は紋切りや場面の中で視点がいきなり変わるところがあり、ちょっと読みにくい面も。
あと主人公の能力が万能なものに描写されていて、どんなものか分からないのもマイナスでした。格闘の話は時代小説の人だからなのかそこそこ面白かったんですが、あまりよくなかったです。