とある魔術の禁書目録9

著:鎌池和馬 イラスト:灰村キヨタカ レーベル:電撃文庫
園都市最大級行事「大覇星祭」。それは、超能力開発機関である学園都市に存在する全ての学校が合同で体育祭を行う、という超大規模イベントである。その行事には、もちろん上条当麻も参加する。しかし彼の“不幸”は健在で、空腹のインデックスには噛みつかれ、大覇星祭運営委員の吹寄制理には糾弾され、御坂美琴には競技中にビリビリを喰らわされ……!?そんな中、謎の霊装『刺突杭剣(スタブソード)』を巡って、とある魔術師が学園都市に侵入した。オリアナ=トムソン。魔術業界屈指の「運び屋」で、『追跡封じ(ルートディスターブ)』と称される彼女の目的とは……!


シリーズ9冊目となる前後編の前編。
インデックスってこんなに空腹キャラだっけ。ヒロイン達が公平に出番があって放置ってのは凄いという感じでした。特に御坂は押し倒されたり、目をつぶってキスを待ったりいいシーンがあったのに。
ヒロインの中では新キャラの真面目で健康マニアの運営委員の吹寄が新鮮で良かったです。後編では誰かメインに据えられるんでしょうか。
ストーリーの方はいつも通り学園を敵が襲うパターンで、マンネリといっちゃあマンネリですが、当麻、土御門、ステイルの三人が敵を追うシーンを始め、コメディ、シリアス共に結構面白かったです。外部から人が入れる運動会に焦点を当てているので、キャラを大勢出しやすく、総登場といった感じなのも嬉しいところ。若干何名か姿を見せない人もいますが。
敵の手の内も結構見えてきましたが、来月出る後編で話が上手く盛り上げられれば、この上ないです。
ただ、物語自体は先に進む気配を見せないのはどうしたもんでしょう。