絶世少女ディフェンソル

著:マサト真希 イラスト:芳住和之 レーベル:電撃文庫
「突然だけど。君、あたしの“王「レクス」”になって」羽立慎は一ヶ月前に転校してきた天音ユイナに思いがけない告白をされる。彼女は“境界守護士「ディフェンソル」”と名乗り、慎に自らの“王「レクス」”になって欲しいというが…。それをきっかけに平穏な日々に異変が訪れる。突如襲いくる黒と真紅の二人組の少女、“天上劇団「ディヴァン・ギニョル」”と自称する不可思議な一団。門の王とは、境界守護士とは、異域より来る敵“デイブレイク”とはなにか…?七月の熱く暴走気味な三日間が、いま始まる。


新刊が出てしまったんで、いい加減読まなくちゃと積読から掘り起こす。新シリーズです。増刷もしているそうで、おめでとうございます。
何も知らない普通の男の子が、ある日女の子によって世界を巡る戦いに巻き込まれるというパターンのお話。このタイプのお話は読者も主人公と同じ立場に立つために、情報を与えられないわけですが、中々それについて明かされないものだから、どうも話の展開が消化不良で辛かったです。各々が出す様々な技についている用語が連発されるので、戦闘部分も分かりづらくて話に入り込めなかった部分がありました。続編ありきの構成なので、次に期待といったところ。
一途に主人公のことをことを想っていたヒロイン・ユイナはかわいらしいキャラクターでした。作品中では彼女がその思いの丈を独白していた部分が一番良かったです。しかし、中学生にしてはみんな結構大人びてるなあ。