殺×愛2―きるらぶTWO
- 作者: 風見周,G・むにょ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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きるらぶ3冊目。
戦闘しか知らなかった少女が、壊れかけながらも演じられている日常に感化され、それを守ろうと変わっていく姿が初々しいです。交換日記を章と章の間に挟むことによって、一歩一歩お互いが近づいてきているのも分かるのが面はゆい。偽悪ぶってる主人公も段々とヒロインに惹かれていってるのがよく分かります。話はそんなに進んだ感じではないけれども、日常の1ページと題するのがふさわしい様な、笑いと幸せにあふれた感じでした。これぞラブコメ。刺されるけど。トリックスターの高天原先輩のキャラクターが面白かったです。
だからこそ、そういった甘々の空気を打ち砕く終盤の話がどうにも好みでは無かったです。傷の舐め合いとはいえ密の心の動きを映した後に、哀しく苦い罪を背負わせたのは、この作品の宿命といわれるとそうなのかも知れませんが。
ラストで、物語が変わる宣告がされて、さてこの先どうなるか。