護樹騎士団物語Ⅲ 騎士団への道

青黒い鋼鉄の騎士─シュペル・アンヴァイール。それはアーマンディー・サッシェ領主、ディオデイト子爵家に代々伝わる守護騎─人型の機動兵器だ。装飾と装甲を施された胸部のコマンド・モジュールに僕は座っていた。巡礼の子だった僕が、なぜそんな場所に座っていたのか。
なぜ隣国の領主の操る強大な赤い守護騎と対峙して闘っていたのか??


第一章もこれにて終わり。侵略してきた敵国の守護騎との戦いとの後に、ついにリジューは自分が進むべき道を見つけるわけですが…。
あーもう、やっぱりこうなったかorz ヒロインを皆殺しにしたことがある夏見さんだから、覚悟はしていたけれど、こうも厳しいかたちで描かれるのはつらいものがあるなあ。その他の部分でも、この土地の領主となることを自ら決めたリジューにとって、とても苦い成長物語というものでした。
ストーリーの方は自国に侵略してきたアイルコーン男爵の守護騎との戦いを始め、連戦続きで戦闘シーンがてんこ盛り。動かし方も危なっかしいリジューが、性格はともかく歴戦の猛者である男爵に挑んでいく姿は面白かったです。コックピットからの視点が多いんで、イメージもしやすかった。
次はついに世界の平和を守る為に働く「護樹騎士団」の入団試験。やっとスタート地点といった感じです。