純情感情エイリアン (1)

純情感情エイリアン〈1〉地球防衛部と僕と桃先輩 (角川スニーカー文庫)

高校入学初日、部活紹介で壇上に上がった麗しの桃先輩。彼女に運命を感じた僕は、すぐにその地球防衛部へ入部したんだ。あらゆる外敵から地球を守る防衛部の訓練はとってもハード!でも桃先輩がいるからガンバれるよね。そんな僕のクラスに転校してきた天野さんは僕をしきりにオカルト部へ勧誘するんだけど、そこに怒った表情の桃先輩が現れて…これってもしかして三角関係ってやつ!

スニーカーの新人さん。メイン成分は桃先輩とのラブコメと地球を守るための何か。
地球防衛部の一員として過ごしていく中で、侵略を狙ってくる蜂型宇宙人と闘ったり、下着ドロを追っかけたりします。が、いかんせん戦闘の描写がいまいちというか、敵が弱すぎて盛り上がりに欠けるために、大真面目でオバカに見えることをやっている地球防衛部の面々に囲まれた日常の方が面白い。この辺りは完全なコメディに徹していた方が良かった気もします。
表面上は部の部長として取り繕っているものの、最初から好意が丸出しだし、デレデレになるとあんなことやこんなことをするなど、暴走してやることに見境がなくなってしまう桃先輩とニブチン主人公の、深まる恋愛関係とバカップルっぷりが見物。この作品はそんなバレバレな想いを隠そうとする桃先輩でもっているようなものですね！
あらすじでは三角関係！みたいに煽っていますが、恋愛関係で途中からフェードアウトさすんなら、蜂の方をあんなにクローズアップする意味はあったのかとは思います。
また、擬音の多用は別にかまわないと思いますが、文章の方が読みづらいのは今後頑張ってほしいところでした。一人称をこうも読みづらく処理されると辛いものがあります。